【2022/10/07 更新】
砕屑性ジルコンのU-Pb年代及びクロミタイト(だったかな?)のRe-Os年代から、ジンバブエ南部・シュルグイ緑色岩帯の形成年代を36~30億年前と制約した。
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水素と二酸化炭素からメタンなどの炭化水素が作られる反応は(FTT反応、ST反応)、初期生態系の胚胎場を提供しうるため、初期地球において重要な反応である。これまで金属触媒を用いて上記反応を確認した例はあるが、天然に存在する岩石を用いて上記反応を確認した例は無い。クロミタイトという岩石を用いて熱水実験を行った結果、微量ではあるものの(µMオーダー)、二酸化炭素からメタンが生成される事を初めて確認できました。
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炭酸塩置換体硫酸(CAS)が、古環境プロキシとして注目を集めている。しかし、先カンブリア紀の炭酸塩岩はドロマイト化作用を受けている事が多く、その際のCASの挙動は自明ではない。南中国三峡地域の原生代末期の炭酸塩岩を用いてXAFSに基づく分析を行った結果、ドロマイト化するとCAS濃度が減少する事が明らかになった。ミクライト質(細粒な)カルサイトが最も海水組成の復元に有用と思われる。
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合成コマチアイトを初期地球環境を模した模擬海水(高CO2濃度)と500気圧、100℃及び300℃で反応させました。そうするとCO2が無い場合に比べて(1)水素発生が抑えられる事、(2)熱水がちょっと酸性になる事が分かりました。300℃では依然水素発生は起こり、100℃よりは中性に近いので、初期地球においては高温蛇紋岩熱水系の方が生態系維持に麗しい事を明らかにしました(従来は低温蛇紋岩熱水が良いとされていた)。