【調査年と構成員】
2015年 浅沼尚君
【現地でお世話になった研究者】
Li Yibing研究員(中国科学院)
北京の北東80kmほどの所にある天津市・Jixian(蘇県)という場所の地層を研究対象としています。万里の長城が近く(1枚目の写真)、中国らしい建造物も随所に見られます。料理もそこまで辛くなく、パクチーなどの香辛料も少ないため、ご飯には苦労しませんでした。ただし、冬は寒いため、ボールペンが使えません(インクが凍るため)。
北中国Jixian地域には17-8億年前の地層が露出していると言われています。特に炭酸塩岩部分の保存は良く、右に示すような多様な構造が明瞭に見え、地質学の勉強にはちょうど良い地域だと言えます。地質調査の許可が取れ次第、またJixian地域に赴き、岩石採取をしたいと考えています。
【この地の地層に関する業績】
論文題名:New chronological constraints on Neoarchean gneisses, Proterozoic cover sediments, and Triassic granite, Jixian, China
著者名:Sawaki, Y., Li, Y., Asanuma, H., Sakata, S., Suzuki, K., Hirata, T., Windley, B. F.
雑誌名・巻・頁・発行年:Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, 459, 182-197, 2016